日本近代建築の時代様式と代表的建築について

学生の頃、建築史研究室の先生のレポートの課題があり、山形県内における”擬洋風建築物”を夏休み調査で廻った記憶があります。
”旧済生館”を見学した時に当時の大工さんの挑戦をする心の熱さや苦労を垣間見、米沢、天童、新庄、酒田をバイクで廻りやっとのことでレポートを完成したことを思い出しました。高校も建築を専攻していた私は柔道に没頭していた3年間に一体何を学んできたかと改めて考えさせられて今後なるべく多くの過去の建築家や施工者の思いを感じ取れる感性を鍛えようと思いました。
東京のT先輩は興味のある方向けにずーっと”建築探訪の会”を30年以上も継続なさってらして、たまに参加させていただいています。
築地の西本願寺、聖路加病院等東京には数多くの歴史ある建物があり、時間さえあれば見て回りたいと思うこの頃であります。
以下代表的な建築をご案内いたします。

○明 治(1868~1911)
外人建築家を招き、外人に学んだ建築家が活躍

住宅
洋風建築(西洋館(せいようかん)ともいい、開国から第二次世界大戦までの
時代に、日本で建設された、西洋の建築様式を用いた住宅。

擬洋風建築(ぎようふうけんちく)(明治時代初期に西洋の建築を日本の職人が
見よう見まねで建てたもの
(正規の建築教育を受けた建築家が設計したものは除く。)

代表的な建物
大阪造幣寮―ウォートルス
鹿鳴館・ニコライ聖堂―コンドル
日本銀行―辰野金吾
赤坂離宮(現迎賓館)―片山東熊

○大 正(1911~1926)
分離派建築会
1920年フランク・ロイド・ライトの来日

住宅
看板建築(かんばんけんちく)建築史家藤森照信が命名した関東大震災後商店
などに用いられた建築様式。木造2階建ての店舗兼住宅で、建物前面を平坦と
してモルタルや銅板で仕上げて装飾をつけた。

代表的な建築
東京中央停車場―辰野金吾
国会議事堂―大蔵省
築地本願寺―伊東忠太
旧東京中央電信局―山田守
旧朝日新聞社―石本喜久治
旧帝国ホテル―フランク・ロイド・ライト

○昭 和(1926~1945)
1936年日本工作文化連盟
建築家と工芸関係者による団体。
元新興建築家連盟の中心メンバーが、雑誌『新建築』の編集協力を行なうために
再集結したのをきっかけとして、団体を結成するに至る。
堀口捨己から丹下健三まで広範にわたる世代の建築家と、新たに薬師寺厚などの
工芸関係者が加わった。

代表的な建築
東京中央郵便局―吉田鉄郎

1933年 同潤会青山
(関東大震災の復興支援のために設立された同潤会が耐久性を高めるべく
鉄筋コンクリート構造で建設された当時としては先進的な設計や装備の
アパート)・江戸川アパート

パリ万国日本館―坂倉準三
国立博物館―渡辺仁

○昭 和 戦後1945~
懸賞競技設計
エンジニアの協力
ガラス、
軽量壁面

代表的な建築物
広島平和記念聖堂―村野藤吾、広島ピースセンター
東京都庁舎―丹下健三
神奈川県立図書館・音楽堂―前川国男
京都国際会議場―大谷幸夫
神奈川県立美術館―坂倉準三
代々木屋内総合競技場
東京カテドラル―丹下健三
法政大学―大江宏
NCRビル―吉村順三
名古屋の八勝館―堀口捨己、
馬籠の藤村記念堂―谷口吉郎
国立西洋美術館―基本ル・コルビュジェ
東京文化会館―前川国男、霞ヶ関ビルなどの超高層ビル