古民家の夏を快適に過ごす工夫について・・・

6月にはいり入梅時期の鬱陶しい湿気を感ずるとともにこの時期を華やげるアジサイの饗艶にしっとりと来る日本人の感性を呼び起こしそうになる。今日は、古民家の夏を快適に過ごす先人の知恵についてまとめてみました。(古民家解體新書より引用)

日本は南北に長い地形のため様々な住居の形を見ることができるが、
共通するのは、エネルギーを出来るだけ使わずに材料を調達し、
冬の寒さと夏の暑さに対応できる住宅をその土地に合わせて解決してきた。
自然環境共生住宅ということであろう。

先人たちが残した知恵の塊である古民家を今こそ再評価する必要がある。
基本的に古民家は夏を快適に過ごすために様々な工夫が施されている。
先人たちが残した知恵の塊である古民家を今こそ再評価する必要がある。

<古民家の夏を快適に過ごすために様々な工夫>

茅葺の大きな屋根は断熱効果がある。

軒の長い出は夏の日射を遮り、冬は日の光を室内に導き入れる。

茅葺きの屋根は夕立の雨が染み込み、気化熱で建物を冷やす。

漆喰の白い外壁は日射を反射し、熱容量の大きな土壁は夜間の冷気を蓄熱し

昼間の温度上昇を防ぐ。

木や畳や土壁は吸放湿性に優れ、調湿作用で夏の高温多湿を和らげる。

壁のない間取りは風通しがよく室内の熱気を逃す。

家の周りに植栽や池を配し、周辺の空気を冷やし室内に取り込む。

建具も夏場は風通しのいい夏障子に交換し風通しをおこなう。

床下が高く、空気が流れることで湿気や室内の温度上昇を防ぐ。

京都の町屋などは間口の巾で税金が決められた為間口が狭く奥行きの長い
ウナギの寝床の様な作りだが、中庭を設けることにより空気の流れを作り出し、
風が流れる構造である。
古民家を実測したデータによると夏場は外気温より2~3度室内の方が低かった
との結果が出たそうである。