幾世代にもわたり風雪に耐えてきた日本の民家が、経済・社会構造や生活様式の変化のなかで取り壊され失われようとしています。
伝統的な日本の民家は、地元に育った木と地域の人々の技術で造られた住まいであり、日本の住文化の結晶といえます。

先人たちの知恵と、移り変わる四季、その折々の暮らしと文化を現代に蘇らせ、未来へと繋ぐ創意工夫。 長い年月の中、住む人を守り続けてきた強い生命力と、年月とともに深みを増した木々の色合い。 合理性と生産性を求めて造られた現代建築では得られない温もりと安心感。 日本の文化を継承する思想と、良い素材・確かな技術・独創的な設計力で、 喜びも感動も満足も受け継がれる住まいを造り、ご家族の健康と安全を末永く守り続けます。

我々建築士として“もの創り“で直面するのは現行建築基準法の規定がかかり、もともと伝統構法の建物であっても、やむを得ず在来工法的に改修をせざるを得ない状況があります。
日本古来の木造建築である伝統構法建築物は、現在の建築物の構造等について規定した建築基準法には準拠しておらず、既存不適格建築物の扱いとなっております。これは建築基準法制定前から存在する建築物ですので当然の事でありますが、一般的に、伝統構法の建築物を改修等する場合は、法令の壁により、重厚で意匠性にも富んだ軸組を生かすことができず、伝統的な建築物の改修を伴う再利用・有効活用の幅を狭めてしまっています。

伝統再築士会では、まずは「再築基準」を定め、これに則って改修する場合には、リフォーム瑕疵保険がかけられる他、改修費にフラット35 を利用できるなど、少しずつではありますが伝統的な建築物を活用できるように活動を進めて参ります。また、建築基準法の除外規定にて、伝統構法建築物独自の診断及び改修の方法を確立し、伝統構法建築物の保存及び有効的な活用が出来るようになる様、さらなる活動を進めて行きたいと考えております。

伝統構法建築物(古民家)の維持や有効活用に困っておられる方。耐震についてご心配な方。その他、古民家について誰に相談して良いか困っておられる方。お気軽にご相談ください。

一般社団法人日本伝統再築士会宮城支部
代表理事 大橋 満